実践経営哲学 (PHP文庫)



実践経営哲学 (PHP文庫)
実践経営哲学 (PHP文庫)

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?「人間は生成発展という自然の理法にしたがって、人間自身の、また万物との共同生活を限りなく発展させていく権能と責務を与えられている万物の王者である」
なんとも伸びやかな「性善説」と厳しい責任意識であろう。その両方に立脚する人間観に貫かれた「経営の神様」松下幸之助の経営哲学に、読む者はたっぷり啓発される。

?「すべての顧客に安価な物資を大量に」という松下電器創業時の著者の哲学は、昨今の「顧客をターゲティングして収益率をアップし、事業内容を絞って経営効率を上げる」といった経営手法と相反する発想ではある。しかし、すべての生態系につながる産業活動を自覚した著者の宇宙観には、世紀を越えるダイナミズムがある。本書で論じられることの多くは、「対立しつつ調和しよう」「とらわれぬ心でありのままを見、なすべきことをなそう」など抽象度が高く、即効性のあるビジネス戦略とは種を異にする普遍的「精神哲学」である。

それも不思議ではない。著者は、事業経営は俗事であると思われがちだが、経営者の精神があればそれは芸術たり得る、という理念の持ち主だからだ。確かに、哲学不在の「夢」は普遍性なき私的「欲」の域を出ず、人や時代を動かす力においては卑小だろう。「計画」や「目標」を越えた理念や哲学を自分は持つか。大きな活動を機動、推進し、人を動かす「精神」がそこに存在するか。本書を手にとった現代の起業家、経営者諸氏は、けっきょく、この自問に帰着するのではないか。

既述のとおり、昨今の「Focus&Deep」の潮流とは相容れぬ発想も含む「水道哲学」をはじめとした理念に、思わず古式ゆかしい香りを嗅ぎ取ってしまう若いビジネスパーソンも多いだろう。しかし、本書を読む意味はむしろ上に挙げた「自問」にある。21世紀の経営者こそ必読の、経営のロマンを思い出させる1冊である。(石井節子)


自分の人生を《経営》する。
《経営》というと、他人事のように思ってしまう人も、多いと思う。実は、私もそうだった。でも、よく考えてみれば、「人はみな、自分の人生を《経営》する、自分の人生の《経営者》である。」ということも、また確かである。人生とは、実に《不公平》なものである。でも、不遇の状態から始めて、成功した人も多いし、恵まれた状態から始めて、失敗した人も多い。この辺りは、各個人の《人生の経営者》としての実力が、問われる所である。私も、そんなに偉そうなことを言えるほどの成功は、収めていないのだけれど、やはり、《自分の人生》を成功へと導くために、毎日、悪戦苦闘している所である。本書は、非常にシンプルで分かりやすい内容なので、誰にでもオススメできる、素晴らしい名著である。読んでいると元気が出て来る本なので、元気になりたい人にも、オススメします。

タイトル通りの哲学書
企業人・社会人なら読んでおきべきと思う。以下の4点が心にとまった。

・素直な心になること
 物事の実相・真実の姿を正しくとらえる←自分の利害や感情、知識、先入観にとらわれない
 その人を正しく、強く、聡明にする
 その涵養、向上に努め、養い高めねばならない←何者にもとらわれない(好き嫌いの感情や欲)

・経営は創造であること
 経営は生きた総合芸術である、絶えず生成発展する。その過程自体が一つの芸術作品。
 芸術は人間の情操を豊かにし、人間精神を高めるきわめて尊いもの

・衆知を集めること「三人寄れば文殊の知恵」
 人間である以上、全知全能たりえない、知識には限りがある
 (会議などという)かたちではなく、経営者の心構えが大切(ものを言いやすい空気と日常化)
 自分の主体性(主座)を保ちつつ、素直に耳を傾ける

・人をつくること
 経営理念・使命感をしっかりもつこと“この企業は何のためにあるのか、またどのように経営してゆくのか”
 経営理念に基づいた一貫性のある強い指導
 経営理念、常にこれを訴え、これを浸透させてゆくこと
 社会人としても立派な人であること



経営の神様の言霊
言わずと知れた経営の神様、松下幸之助扇の経営哲学に関する言霊集です。

世間の目は神の如く正しいと考えること・・・これは、一時期の大衆、または一部の人達を
騙し続けることはできたとしても、長期間に渡り、全ての大衆を騙し続けることはできないと
いうことだと思います。

ともすれば、詐欺的な経営者が成功するようにみえる場合がありますが、これはやはり一時期の
出来事に過ぎず、好不況の波にさらされているうちに、本物だけが残るといったことだと思います。
やはり、まずは10年会社が続いて本物といえるのだと思います。

また、自主自立の経営を目指すといった部分も大変参考になりました。
あくまで自己資金、自社の人材を用いて経営を行っていくということだと思います。
その際の方法として、常に一定資金をプールしておく、ダム経営の考え方は大変参考になりました。

運についても
物事がうまくいったときは“これは運がよかったのだ”と考え、うまくいかなかったときは“その原因は自分にある”と考えるようにしてきたので、不眠症に悩まされたのか?

好況のときと違って、不景気のときは経営にしろ、製品にしろ、需要者、また社会から厳しく吟味される。本当にいいものだけが買われるというようになる。だから、それにふさわしい立派な経営をやっている企業にとっては、不景気はむしろ発展のチャンスだともいえる。“好景気よし、不景気さらによし”である。

来るなら来い! ということか?

人を責めるより自分のやったことを責める、だから成長し続ける松下幸之助のすべてがここに書かれている。

実践してきたからこその説得力ある教え
幸之助自身があとがきに述べている通り、本書の内容は「学問的に考えたことでなく…経営の経験から身をもって感じてきたこと」で「実際の経営においては基本的に間違いのない、かつ、きわめて大切なことばかり」です。
表現的には「経営」「経営者」という言葉を使っていますが、一般社員にとっても非常にためになる教えが多いです。それだけごく基本的な事柄が書かれているということです。
「(自分の勤める)会社の存在価値はなにか」「会社はなぜ利益を上げなければいけないのか」といったプリミティブなテーマは、幸之助が語るからこその説得力があります。このようなテーマのところは、できるだけ若いサラリーマンに読んで欲しいです。
なお、最後の項はいつもの「素直な心」で締めくくられていて感動します。
日々の忙しさに見失いがちな、仕事に向き合う姿勢や意識の持ち方を考えさせてくれる好著です。




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